ネガティブ産後鬱だった話2

出産後まぁ回復も順調だったので何人の看護師さんに引き止められながらもなんとか退院できた私。
もう何かに取り憑かれたように「いや退院します」「大丈夫です、平気です」「退院したら心療内科受診したいと思います」をリピート&リピート。
とにかく病院の外に出たかったので入院代金を支払った時はとても清々しい表情になっていたと思う。
(ちなみに入院費用は約10万ほど。夜間の出産×年始の時間外の加算あり。部屋は大部屋)

実母に来てもらい新生児つれて退院。これもあまり考えてなかったが赤ちゃんという存在に全く慣れていなかった為、きっと1人では帰れていなかったかもしれない。

入院中の着替えがこんもり入ったバッグ+祝いでもらったお土産と新生児。

これを1人で持てるわけなかった…!!

しかも事前に用意していた横抱き用の抱っこひもの使い方が、いざ使用するとき全くわからなかった。

しかも新生児が抱っこ紐に対して小さすぎる!(気がした)抱っこ紐と初対面の私とふにゃふにゃ赤ちゃんを一緒にとか無理ゲーすぎる!
…と思い素直に実母に甘えました。
タクシーで一度自宅に戻り、荷物を用意してしばらくお世話になる実母の家に向かいました。


実母は私の成人後、家をでて再婚しているので正式には実家ではなかったのだけど、しばらく実母宅でお世話になることに当初は「楽しよう〜」ぐらいにか考えてなかった。
再婚相手の旦那さんは寡黙で干渉してこず優しい人なので、気も遣わなくていいと考えていた。実母宅には犬もいたけど隔離してくれたので直接新生児に接触することはなかったし。

ただやっぱり駄目でした。

まともに眠れず1日2〜3時間睡眠とれればいい方で常に緊張状態。出産でやられて腰がズキズキするし悪露もある。
新生児が泣く度に犬もキャンキャン吠えるのも気を遣うし、かといってあやし方もわからず途方に暮れる。
実母は夜間のミルクを担当してくれたりご飯を用意してくれたり手厚くしてもらったけど、とにかく常に気を張っていたから眠れなかった。

寝ている間に乳児突然死症候群になったら…?
布団で窒息したら?

そんな恐怖に駆られて眠れなかった。
今思えば、私が守らなくちゃ!と謎の使命感ひとつで生きていたような感じだった。
けど精神的に疲弊して、居候させてもらって3日ほどで私は逃げるように自宅に帰ることにした。
自分の実家とは呼べない家で、慣れない育児と、もう別家庭になった母とその再婚相手に気を遣いまくるのも疲れてしまった。
もう気持ち的に楽になりたくて、旦那に無理言って連れて帰ってもらった。

産後は里帰りすべし、なんてシステム私には向いてなかったのだ。
と、自宅に戻って馴染みの布団に転がった時心から思った。